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ホテルの事情[R18]

第5章 犬愛  <セカンドバージン 子犬系男子> 



「ダメ······ですか········?」 「!!!」


子犬がキュウゥン···と小さく唸るように言った。

「べっ別にいいわよ!」

言った直後、ハッとした。つ、ついっっ·····!!こ、子犬力半端な!!

「ほッ··本当ですか···!? ありがとうございますッ!」

「っ···(ドギューン)」 否定出来なくなってしまった。

「じゃあ···僕ッ、日頃の感謝を込めて瑠々さんを洗わせて頂きま「イヤイヤイヤいらんいらんいらんいらん」

と即座に首をブンブン振った。が、

「·····ダメ··ッですか·······?」「(ドギュン)イイワヨッッ!!」

あ。









シャアアアア·····

「瑠々さんの髪、サラサラで綺麗ですッ··!」

「···ありがと。」

ーーーーーーなんだコレ? ただコレ髪洗っているだけじゃ。

ワシャワシャと優しく私の髪の間に手を入れる子犬に、

  らしいな····やっぱ小村って無欲。 と思った。

アアアアアレーー!?! さっきまで胸触ってきて、オ

レ、もう我慢出来ねぇ··みたいだった奴が髪洗って

満足!?

ま、まぁヘンな事になんなくて良かったけども······。


「僕ッ···瑠々さんの髪に触れたい気持ちが···········

 ずっと······前からッ····その、あって············。」


透明な壁に写った小村は、案の定顔を赤くしていた。

そ、その報告だけでそんな顔するとは····やっぱ無欲。

「あのッ····初めて··お会いしたときから髪の綺麗な方だと·····思っていてッッ····!!」

徐々に髪を洗う手が弱まってくるのが分かり、ドキッとした。

「実は·····ッ、聞いていたんですッ! 毎日毎日丁寧にケアしているってこと····ッ、同僚と話していた時ですッッ··」

そんなことまで聞かれていたんだ···とドキドキしてしまった。

「だけどッ··!! 僕はッ、僕が貴女の大切にしていた

 髪を守れなかったッッ·······!!!」 「っえ··?」

いきなり音量を上げて言う小村に、私は驚く。

あ、さっき·····銃で髪を撃たれたから····。









 

  



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