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ホテルの事情[R18]

第5章 犬愛  <セカンドバージン 子犬系男子> 




ガサッ····。


「ん··美味しいですッ! あの、瑠々さん···」

「なっ何」  声が裏返ってしまった。


「もう1度、きす··していいですかッ······」

トロン、とエサを待っている子犬のように、呟いた。


「いちいち聞くんじゃないわよっ····!!」


私と チョコレートを口に含んだ子犬はどちらからともなく唇を重ねた。   

最後に誰かとキスしたのは高校生の時だったーー


5分前までは。


「っプハっ、てかあんたさっき、チョコ1個食った

 瞬間何積極的になってんの!?」  

「すみませんッ···ん」 「んっ··!」

····そうなのだ。

「このチョコレート、食べていいですかッ··?」

「·······(コクリ)」 「じ、じゃあ一つ頂きます·····」

という事があって、それから小村はーーー

「僕、今、すぐ瑠々さんに·······きす··ッしたいです·····」

「!!っ」
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