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ホテルの事情[R18]

第5章 犬愛  <セカンドバージン 子犬系男子> 



「何で勝手に見たのよ」


私は小村に背を向ける  ギリッ···と手を握り締めた


「すみませんッ···! あ、あのそれでッ」


「うるさい」


「ッッ······ここれが出てきたのですが···············ッ!!」


奴が出したのは  かわいい赤いリボンがついた小さ

な袋


「こ、これは」


「友達にあげる誕生日プレゼントよ、コスメよしつこい」


「中身は、チョコレートのようですが·······」


「····コスメ形チョコよ」


「生チョコレート、じゃないんですかッ·····」


「ッ貸しなさいよ、これはじ········」













ほら言いなさいよ。 自分用チョコだって。


何でさっき正直に言わなかったんですかッ、て言われるのが嫌?


ああ、もう奴がジッと見てくるわ。 早く言わなきゃ、




「 小村へのチョコよ!!作ったのよ頑張って!!! 」 


言った瞬間、はっ、となるが想いが止まらなかった。


「わ、悪い!? チョコなんて男にあげた事1回も無か

 ったからあんたの為に1ヶ月前から作って置いてた

 のよ!!!」


ああ、もうかっこ悪い 義理チョコよ、て気取って言

うつもりだったのに   


「アンタなんて、効率悪くていつも弱気でイライラす

るっ···目にとまるのは小村しかいないのよ、

どうしてくれるのッッ!?」


全部台無し    本当にサイアクサイアクサイアク















ギュッッ


小村に後ろから強く抱き締められた。















「瑠々さんッ···! だからだいすきっ··!!!」















そして、後頭部にプニ、と唇が当たる感触がする





ああ、私は子供か。 告白してされて、口にじゃない


のにキスされて顔真っ赤っ火って 終わってるわ。


ホントサイアク。



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