第5章 犬愛 <セカンドバージン 子犬系男子>
「え··」
ぎゅっ
小村が甘えるように抱きついてきた。 「!?」
「僕、西川さ····いや瑠々さんのことがだいすき」
「は、はあぁッッ!??」 ドキッ··
なななんで私、こんなにドキドキしてんの???
小村がふいに顔をあげた。
「そうじゃなきゃ、こんな力、でる訳ない·············」
「っ!!!!!」 ドキンッッ!
子犬のように上目遣いをして、また甘えるように囁いた。
「な········に言ってんのよ··········!」
「瑠々さんのことが大好きですッ」
小村がどんどん顔を近づけてきた 息が詰まりそうになる
「やっ··め」 ぎゅっ!
「貴女は··········?」 「ちょっ···」
「大丈夫ンーーっ!?? お客様ンーーっっっ♪」
「うわアアアああぁあ!?????」 ガタタタタッッッッッ!!!
そこに現れたのは、ニッコリ笑顔のスマイルンだった!
私が小村に馬乗りの状態でゼェハァしてたら、ハッとして
「あ、アレッッ!?? あんた、刺されたんじゃないっけ!??!?」
「あ、そそれは·······ッ!」
ペロッと音がして振り返った。
スマイルンが小村の血を舐めていて、ギョッッッ!!!
「目の玉ギョロッ子さン、コレは血糊ン♪ ボクは実
際、子犬ちゃンを刺してないんだよン♪♪」
「エ」
「つまりン、刺したフリしたのン♪♪」
「エ何で」
「あ、あの人はあいつらの味方のフリをしてッ··助けてくれたんですよッ·····!!」
そこまで聞いて、ようやく合点した。
「じ、じゃあっスマイ··あなたが助けてくれたの·····!?!? 」
「~♪」
スマイルンは、何も言わず普段通りニッコリしているだけだった
「わ、私があの時気絶しのは!??」
「さ・い・み・ん・や・くン!♪ ボクがソレを付けたハンカチをキミに押し当てたのン♪」
そしてスマイルンはバッとハンカチを取り出した。「ヒッッ!?」
「大丈夫ン♪もうそんなことしないしン♪♪ それと、
キミ達にバスローブ着させたのボクなんだン!」