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ホテルの事情[R18]

第5章 犬愛  <セカンドバージン 子犬系男子> 



「「 ・・鎖 」」

小村は呟き、後ろから固まった空気を感じた。






「ッッ··」

声も出ないまま、私は足首から鎖を外そうとガシャ

ッガシャッと動かした。 

「ッ取れ··ない····ッッ!!!」

錆び付いているが、壊れる気配は全く感じられなかった。





「もしかしてッッ·····!」 

足首にズキッと痛みが走った。

「ああのッ、何か紙が·····ッ!!!」

「貸してッ!!」

小村の手にあった紙をバッと奪い取り、カサッと紙を開いた。 

ーー大人しくしろ。



「わ、<私達の取引を邪魔するな>···?」

「やっぱりコイツらッッーーキィィィッ··············





バッと振り返った。







「そうだよン♪」

「「「 !!!! 」」」  

心臓が飛び出るかと思った。




ドアの近くにいたのは、言うまでも無くあのスマイルンだった。そして、その後ろにはサングラスに黒い服装をした強面の男達。


微動もせず、ソノ時を待っているようで凄く威圧感がした。










「 君達ン、ボクらの追跡ご苦労様ン♪ 早速じゃあねン♪ 」





言葉の意味が頭に入ってくる前に、スマイルンは小村に覆い被さった。「え」





そう声がしたと思ったら、小村の体は血で赤く染まって動かなくなった。


一瞬の事だった。









「 ン~、このナイフの切れ味なかなかだン♪ ペロリッ 」

全てを理解した後、突如恐怖心に襲われた。

「ああ、あぁぁッッ····」 

鎖で繋がれた足が、異常に震える。

「ナゼそんなに怯えているのン? 大丈夫ン、キミも連れていってあげるからン♪」

涙で歪んだ視界に、恐ろしい笑い顔がぐんぐん迫ってきたのが見えた。

そしてーー_ガバァァァッッッ!!!!

「んんんんッッッ!???!」



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