第5章 犬愛 <セカンドバージン 子犬系男子>
チュンチュン、と鳥のさえずりが聞こえた。「朝?喉イタッ··て!」
私は布団をガバッと上げた
「ふぇ··········っ?」
「あんた呑気に寝ている場合じゃねぇよ!!怪しい取引の追・跡!!」
「今日っ···!」
「そうよ、もう寝ちゃってたのよ私達、ってああ!?!」
私は自分が今着ているモノに仰天した。
「ッど、どどうしたんですかッ····?」
ドッドッドッと音が高なる
「バスローブッッ····ーーー私達、何でバスローブ着てんのよ!」
「ぇぇッ!??」 ビックリして転びそうな子犬を置いとき、
私は冷や汗と膝の震えが止まらなかった。マズイマズイマズイ。
「もしかして、私達..昨夜、過ち犯した·········?」
まさかと思いながら、私はそう言わずにはいられなかった。
だって、ヤケに乱れている2人のバスローブ。
何か私達になきゃ、こんなコトにならなかったハズ。
ーー私はこの時、別の可能性を考えられなかった。
小村がとたっと転んでから、私は焦って足を動かす。
ガシャッ··
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
冷や汗がタラリ、と床に流れ落ちる。
横には錆び付いた鎖。
重い頭を上げられなかった。
ーー ーー ー私達の足首が、ベッドの足に鎖で繋がれていた。