第3章 糖愛 <オッサン 年の差 わちゃわちゃ 幸せ>
「なぁ····瑠々···明日ウチに·······来ねぇか··········?」
ある日、私の隣に座った好きな人がそう言った。
「うええっ!??」
らしくない流れ目で見つめられて、私は飲んでいたメロンジュースをゴホッゴホッと出してしまった。
「·····大丈夫か·········?」
隣の彼が何か言ったけど、頭が混乱して全く耳に入らなかった。
ソ、ソレって····················!!
顔がカァーーっと赤くなった。
「ダメだっ····瑠々ッッ····!! 俺、我慢できねぇッ········!」
「えッ····ちょ、ちょっとドコ触って·····!ッアアン!」
その後、草樹のベッドで強引に服を脱がせられて文字通りアンアンアン展開に······?!!
「ぎぃやぁぁぁーーーー!!!!(赤)無理無理無理無理無ーー!!」
私は草樹の胸をドンッ!と押した!!
「いて。お前またエロい妄想してたからって押し倒すとは····積極的、なんだな?」 「!!!\\\」
あっという間に指を絡められ、色っぽい垂れた瞳が近ずく。
「!!ッしししてないしッ加齢臭する!クサイから離れろ自意識過剰オッサン!!!!」
慌てて、触れあっている指をほどこうと頑張る。
「赤面しながらそう言われても····。じゃあ、お望み通りにしてやるよ」
ニヤリ、とした目が、真ん中の長い前髪から覗く。
そして、草樹の座っている椅子がギシッ··と音を立てた。
「ッッッ!!! 顔近いッずけるな!」
舌噛んじゃった···!
ファストフード店で本気の覚悟を決めたら、ふいにフッ···という声が聞こえた。·····ん? ま、ま さ か·······!
「ッハハハっ! やっぱおもしれーわお前。」
「あ~ー! またからかった?! 許さないッッ!」
これがいつもの私たち。
スケベなオッサンと私高校1年生は放課後、毎日高校の近くのファストフード店で会う。