第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>連載中
あえぎ声って、どう、出すんだろう.....
「ん......っぁっ..........あっ...............」
瑠々は、私の手を、強く握りしめる。
私も、それに答えるかのように、負けずに彼女の、硬い手の肌を握り締めた。
彼女と私は、天蓋付きのベッドで、裸と裸で貪り合う。
天井からの白い布が、世界から2人を隠しているようで.....でも、透けているから、無意味なのだけど。
髪も、めちゃくちゃになって握り締められた2人...の手の上に広がっている。その時、お父さまに隠れてこっそり友だちと観た、ドラマのあのシーンみたい、と思った。ここを切り取ったカットだけで、2人がただならぬ事をしてると分かる...ずぶ濡れ。
私は、頭がぼんやりとしていた。自分がーーー彼女が、こんなに爛れた関係になってしまった事、認めたく、無いから。
彼女の顔が見えない。見えるのは、彼女の黒い黒い髪の房と、ドアップの左頬と耳だけ。
ヂラヂラと、ヂラヂラと.....。
それが揺れるのを、これは、ドラマなんだ、と、腐って甘い現実にふと帰りながら、そう、思い込もうとし続けた........。