第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>連載中
「瑠々!友達が来てるよ!!」
厳しい、こおりのような冷たさを持つ母親の声にビックリしつつ、私は足早に一階へと向かった。
半分さっき早く行かなかったからバチがあったんだと思った。自分のこういうびくびくとしたところが嫌になる。
「..?」
下に降りてる途中、友達ってなんだ、と思った。私は今、転校してきたばかりで、家にいてくれるような友達なんてーーーー...
「!!!」
答えが分かった瞬間に、その人物は私の前に現れた。
ーーーーーーーーそんなまさか、本当に欲しかった、誕生日プレゼントのようだった。
「螺園、っ....ちゃ.....」
再会するとしても、こんなに早く再会してしまうとは......。
目を見開き、
その3m先には、
白い髪の、少しだけウェーブがかかった髪が、まるで情事の後のように乱れた女の子が立っていた。
彼女はらしくないジャンパーをはおり、こちらを下から睨み見るように見てきた。前はただ怖かっただけのはずだけど、今は少しゾクッとした。彼女は息切れをして、疲れているらしい。
ドッ..と、下半身が、緊張した心臓のように重くなる。血が、止まる。
「瑠々のお友達!?転校したばかりなのに友達になってくれたんだ」
はっとして、目を瞬かせる。私はもう嫌になった。母の声で現実の世界に意識が戻ると、あまり母と私のやりとりを螺園ちゃんに見られたくないという意識が勝る。
「何言ってるの、知ってたはずでしょ、...っ」
お母さんが友達来たわよってさっき言ったじゃない、と続けようとしたが、それも恥ずかしくておさえた。
「さ、入って入って!夕飯でも食べていきなさい、螺園ちゃん!」
お母さんは、ご機嫌なのか怒っているのか分からない感じで声を張り上げた。
そして、白い糸のような髪が口に入った、彼女はーーー
「ーーーー夜分遅くに申し訳ありません。私螺園と申します。娘さんの瑠々さんと少しお話ししたい事があってやって来ました。」
深々とお辞儀をしていた。とてもお上品過ぎる振る舞いだった。彼女も伊達にお嬢様やっていないという訳だ。ーーーーーーーーーー私は、私は、嬉しかった..。こみ上げてくる嬉しさは、やはり恋であった。でも、でも、私たちって、
"終わった"はずでしょ..?