第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>連載中
私が執事の方を振り向こうとしたけれど、執事にお動きならずに。と頭を手で固定させられた。
「相手の方はお嬢様とのご結婚を本気で考えていらっしゃるようです。」
「そ、そうなのね。」
ズキンと胸が痛んだ。相手の方にも申し訳ない。そして私は、この家に縛られている、ということを改めて実感してしまう。
「お嬢様...」
「?」
「...お久しぶりです。」
(※「お嬢様〜」辺りからホームページ分の会話終わりました。つまりここから本当に最新の物語です。)
「は?」
私は目を見開き、鏡が目の前にあるというのに振り返ってしまった。
「...いえ、お嬢様には何の関係もございません。まさか髪をケアさせて頂いている間にこんな長い時間が経っていたとは..」
「だから、は?あんたとは毎日会ってるじゃない、お久しぶりなんかじゃ..「お嬢様には関係ないと言ったでしょう。ーーさぁ早くこっちに来なさい。」
「きゃっ..!?」
何なんだかよく分からないうちに、執事にまた、私はお姫様抱っこされた。
「来なさいって..!あんったたまにエラソーになるのよね!!」
と、私を無視して執事は私の体をそのままベッドに押しつけた。そして、執事が私を押し倒したみたいな姿勢のまま、執事はハァ..とため息をついた。
「お父様からのご命令です。」
「..は?」
執事がたまにエラソーに喋るのが?と思ったけど、あっ、違うっと息を吸い込んだ瞬間、案の定否定される。
「早くベッドでゆっくりお休みになられて下さい。じゃないとお父様に叱られて困るのは私ですから」
そう言うと、キュッ、と執事は白い手袋をはめ直した。
「...」
私は執事に押し倒されたみたいにされても、何の感情も湧いてこない。..やっぱり、私は...
『はぁっ..はぁ、っ...ッ!螺園、ちゃっ...」
豊かな胸をぷるんっと震わせ、その感情は恥辱のまみれ。赤系統の絵の具をぐちゃ混ぜにして顔に塗り込んだみたい。
「!」
その白くて美しい女体を思い出したら、体がぶるぶるっと震えた。....こっちが真っ赤になっちゃったじゃない。
「..」
やっぱり私は..
高級な布でしか作られていない、ワンピース状の白い部屋着をギュッと握った。
女しか、....瑠々しか愛せない。
「ねぇ..」
執事は振り向いた。