第13章 学愛 〈 ?? 連載中〉
..ホテル内のバックヤードの事だった。
「もー!勘弁してっ!下さいよっ!店長ーっ!」
腰に手を当て抗議し始めたのは、ホテルのとあるバイト少年だった。
ギシッ..と鉄パイプの椅子を鳴らし、
「.....?」
と、店長は座ったままバイト少年を見上げた。
「刺された例の事件後、すぐ病院に搬送されたんですよねっ!?ーーー何ですかアレッ!」
ビシッ!と、バイト少年は、壁に張り付けられてあるシフト表を指差した。
どうやらバイト少年は、数ヶ月前までめくって見返していたらしい。
「店長、何呑気に翌日に出勤してきてるんですか..!?」
「ああ..そうだな」
と、店長は頭の後ろで手を組んだ。
「ああ..そうだなじゃないですよ〜っ、それにまだ犯人捕まってないんですよ、怖いですよぉ〜っ!」
「そうか?まぁ多分...酒か何かで羽目外したお客様がグサッとしたんだろうな、俺を」
どこか呑気に構える店長の前で、バイト少年がガタンッ!と立ち上がった。
「とにかく、店長ちゃんと入院して下さいよ!店長の代打候補はちゃんといるんですから!」
しかし、店長はというと...
「まぁ...今生きてるからなんとかなるだろう」
だった。
「...店長がそう言うなら、まぁ後は何も言いませんけど..」
その瞬間、店長は一瞬押し黙る。
「...?」
そのまま、男子更衣室へ向かおうしていた。
「店長?」
「悪い、早退する」
「え?」
「今、ぱっくり傷口が開いた」
店長は真顔のまま、彼を振り返った。
「言わんこっちゃないじゃないですか!てゆーかなんでそんな真顔で言う!?」
再入院ーーーーっっ!と叫ぶ、バイト少年の周りに、他の従業員たちが集まってきた。
店長は再入院をし、今度こそ傷を完治させてまたホテルに戻ってくるのだが..
それはまた、後のお話。
ーーーーー時は、数ヶ月とその少し前。