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ホテルの事情[R18]

第10章 玩愛  〈 マチアプ お兄さん 大人のオモチャ 〉

















「..」

お兄さんの手を握りしめながらも、私は下を向いた。

「ふふふ、瑠々さん..」

ニコニコしながらお兄さんは、私を見つめてくる。

事後、服を着替え終わった私たちはずっとこんな感じだった。ホテルの部屋からすぐには出ようとせず、しばらくの間こうしていた。

「玩具じゃなくても、あんなにイけるんですねぇ」

「!っ何言ってるんですかマジでっ..!もうっ!」

手を、ぎゅっと強く握り返された。

「付き合いましょっか僕たち」

「....最低....っ!」

ポカポカ、と弱々しいパンチをお兄さんにお見舞いする。

そして彼の胸に顔をうずめ、そのままベッドに押し倒した。

ーーートサッ..ッ...

「.......」

シーツの感触が、2人の体を包み込んだ。私の髪の毛がお兄さんの体に覆い被さる。

「ははっ、ごめんなさい瑠々さん...」

そのまま、数秒か数十秒かーーーとにかく、私はしばらく固まっていた。

「....瑠々さん?」

お兄さんは今きっと、きょとんとしているのだろう。

顔は見えない。

「......................」

ゴト、ゴトゴトッ...

部屋の外から、何やら物音がしてくる。

「.......清掃員の人....」

「..........え?」

「....清掃員の人....掃除....し始めたのかな.....」

お兄さんの胸の中で、私はふふっ..と笑う。

「そうみたい...ですね....次のお客さんが部屋に入ってくるのでしょう...」

彼の指で、サラリと前髪をなぞられる。

「................................」

2人はお互いの熱に溶かされたように、一言も喋らなくなった。

私も顔をうずめたまま、動かなかった。

「ーーーーー好き.......」

ぎゅうっ..と、彼の服を握り締める。

「好き............っ」

堰を切ったように、私は告白した。

「うん...」

「好き.......っ好きなの......っ」

「うん...」

キシ...とベッドが軽く軋む。

お兄さんの指が、私の顎を上げさせる。

「....付き合って........っ」

溢れ出した涙を受け止められるように、キスをされた。
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