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ホテルの事情[R18]

第10章 玩愛  〈 マチアプ お兄さん 大人のオモチャ 〉



「だから、マジ私キツマ..」

と笑って誤魔化そうとしたその時、お兄さんから抱きすくめられてしまった。

「...!」

びくっと、肩を震わせる。

「それでいいんですよ瑠々さん...僕、ずっと待ちますから...」

胸の奥が、じんわりと暖かくなっていった。

「瑠々さん、僕の事は玩具として扱ってください」

「えっ...?」

私を抱きしめてくれる、お兄さんの腕が強くなった。

「僕を喋るディルドだと思って下されば良いのです..」

あまりにも衝撃的な発言に、私はまた驚く。

「なっ..!そんな事思えるワケないですよ..!お兄さん自分を卑下しないで下さ..」

「玩具は意志を持ちませんから...貴女の嫌がるような事は自らしません..どうか..」

もっと、強く抱き寄せられてしまった。

「僕に飽きないで..っ」

焦れたような瞳で、見つめられた。胸がまたドキドキしてくる。

「な、な...っ!飽きませんよ、ぉ..お兄さん変態だけど、人間としてはその..結構好きですからぁ」

弱々しい彼の背中を、つい撫でてしまう。そしたら体を離され、無邪気な笑顔を見せられた。

「良かったぁ..、じゃあまた玩具持ってきますね...いっぱい...」






ーーー私たち、セフ..、レ関係になったって事だよね..?

目をパチパチ、と瞬かせ、私はホテルの共用スペースに腰掛けていた。

今、お兄さんはカウンターで精算中だった。私も払うと言ったんだけど...

『じゃあ次お会いした時、瑠々さんの奢りで...ね?』

と、約束を取り付けられてしまった...。

ーーーえっち前、結構独占欲見せてきたから...お兄さん結構私の事好きだと思うけど..

カウンターにいるお兄さんと、目が合った。微笑まれる。つられて微笑み、熱いコーヒーを呑んだ。

「お客様、レシートの方はーー..」

40代くらいの男性店員さんの手が、一瞬止まった。

ーー..?

「あ、えーと..ああ..レシートの方は必要だったでしょうか?」

ーーーどうしたんだろ..?動きがぎこちないような...?

「店長..」

金髪の男性店員さんが、隣で一瞬呟きかけていた。40代くらいの男性店員さんーー店長さん?、に。

ーーーまぁいいかぁ..

ズズ..と、それに構わず、熱いコーヒーをまた呑んだ。
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