第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>
「あ、···り···がとう·····っ··!」
そう言って貴女が見せた顔········
涙を流しながら、笑っていた。「ッッ····!!」
美しかった。
可愛らしかった。
そして··········
恋に落ちた。
瞬間、訳が分からない衝動に駆られた。
「うッッ······!!」
その涙を拭いたい、抱き締めたい、貴女に触れたい··········ッ!!!
と思った時には、遅かった。
«あなたに蹴られて、女の子達が笑いながらこっちに来るのが見えた。 でもそんなの、どうでもいいの。»
そう。
私はその訳が分からない衝動を押し殺す為に、
ッッ········それだけの為に、貴女を傷付けたのよ······ッ!!!
«最後に書きたいの。 貴女が好きって。 燃やされてこの世に無くなってもいい。»
私は最低だ。
人間のクズだ、ゴミだ。
昔の私、あのこがどんな気持ちでこれを書いたと思う?
«この気持ちを、ここに残していきます。
大好きです、大好きです。
曲がらない貴女が
大好き。本当です。
大好きなんです。
どうしようも無い位。»
後半につれて どんどん大きくて丸いシミが増えていた。
そのシミに負けない位大きい、涙がぼとぼとと重なっていく。
«さようなら。
私は九州に転校します。
今から行ってきます。
どうかお元気で。»
「ゥッ···、ひっくッ···! ああ、あぅッッ··、ひっくッッ···!」
声を抑える事が出来無い
泣き崩れた
この手紙は 何度何度何度何度こうやって涙の粒を落としても
もう叫んでも伝わらないということ
もう届かないということ
それを示していた
もう 瑠々の顔さえ見ることが許されない
とその時、