第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>連載中
助けようとも、恐怖で足が固まって動けなかった。
「や、止めて下さい······!」
彼女が震えた声で言った。 女の子達は、クスクス笑い始めた。
「ーーじゃあ、」
バシャッッッッッッッッッ!!!!!
大量の水の音がして、私は目を開ける事が出来なかった。
その瞬間、
「あのこに暴力を振るうのは、ていう意味よ。
·
···ハッ、勘違いしないでもらえる?」
驚き、目を開けたらなんと、女の子達に汚水が掛かっていた。
「キャアアアアアアアアア!!!!! き、汚いいいい!!!!」
「あら、蹴るのを止めて下さい、なんて言うと思った?
人を蹴る事しか能が無いお前らの仲間なんか、
····血反吐が出るわ。」
綺麗な笑顔から覗く、コンパスの針より鋭い瞳が、彼女達を
たちまち恐怖のどん底に蹴落とした。
「なな、何よぉぉぉぉッッ!!!! い、行くわよ!!」
«終始転びながら逃げ走っていく彼女達を少し見て、もう、
この時から貴女に恋に落ちていた。
手が冷たかったのは、私を庇って、冷たい水を
掛けられ続けてたからだよね。 あの瞬間から
私の世界が回り出した。»
「い、いいえ····私が貴女の世界をめちゃくちゃにしたのよッッ
············!!!」
瑠々、私も貴女の事が、その後好きになったのよ·········。
でも、小学生の私には、理解が出来なかった。
女が、女に恋する事が·······················。
«私が貴女にありがとうと言った時 貴女は壊れて、閉まった»
······そうよ。
「あら、あなたここに居たの?」
私は、震えながら少し頷き、この想いが溢れた。
「ぅえッッ·····?!?? ど、どうしたのよッ······!!?」
私は、彼女に抱きついた。