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ホテルの事情[R18]

第2章 同愛    <学生 百合 純愛  少し·····>連載中






「離れたくない離れたくない離れたくない離れたくな

い離れたくないまだここに居たいここに居たい 転校

なんて絶対にしたくない!!!!!!!!!!!!     大大大大

大大大大好きなの!!!!!!!!!」






それは、間違えて入ってしまったであろう、大きなシミでふにゃふにゃでクシャクシャで、殴り書きしてあった紙が一枚。








「そう言えばさぁン♪、ボク抽選で当たっちゃったンだヨン♪♪

 イェ~~イン!!♪」


泣き崩れた私を見下ろし、相変わらずニヤニヤ顔で

カウンターの男が何かプレゼント包装してある横長い

四角形のものをくるくると回した。

「············よかったですね····。」


気力などなかったが 今の自分に人様を無視する権利など無い。


「あ、コレも当たったンーーーー♪♪」



そう言って私に何かフワフワしたものをバサッと掛けた。



「!?」 ビックリして立ち上がった。



大きなタオルらしきモノは、とても暖かかった。


「····あったかいわ············。」ビリビリッッと音がした。

「ン~~~···♪  い~らないンッッ! キミにあげるン♪!」


「え·····ッッ!! それ旅行券ッッッ·····」


と言い掛けて、私は気付く。


「?どうしたのン♪?」 その長方形のものは、






九州行き、と書いてあった。










「やっぱり、要らないン??♪」


ニヤニヤ顔に、迷いなく言った。

「頂戴!!!」


そう言って旅行券を奪い、私は弾丸の如く走り出した。




「ご利用、ありがとうございましたン~~~♪♪」












第1章 同愛  <学生 百合 純愛  少し······




「っぅう····!!」  空港に着いて、私は涙が流れ落ちた。


でも、もうふっ切れたから······ きっと大丈夫········



   
                     でしょ·········?




いや、凄く切ない。>













第1部         完

 
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