第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>
「エッッ···········?」
もしかしたら、私はわざと声を上げたのかもしれない。
愕然としながら、もう一人の私は呟いた。
·····分かりきってた事じゃない、
·····························最初から。
«今はもう、この手紙はビリビリに破れて、ごみ置き場にあるだろうけど、···················もし。»
彼女が一晩だけの、偽りの関係だと、思ってた事位。
«1000京年に一度の奇跡があって、 この手紙に0.1秒でも、 もしも目を通していたら»
知っていた。
早朝、もの音がして、その正体はもしかして、
瑠々じゃないかということ位。
いや、心のどこかで確信していた。
«あの
愛に溢れた夢を、
覚えてて
壊さないで
欲しい。
嘘だけれど、
貴女に
気持ち悪いモノを
観察するような
目で見られても
全然構わない。
嘲笑されても、
また明日
小学生の頃のように
ぶっても
蹴っても
構わない。
から、
どうか、どうかあの一晩はあったことは嘘にしないで·····!»
··覚悟していた事じゃない。今の私じゃなくて、
小学生の頃の私を重ねられる事位。
肩が微かに動くのが分かった。
«あとあの時、私を認めてくれて、貴女は私の手を握った。その時、夏だったのに、手が冷たかったのは、»
「何螺園!! 最近あのこ庇いすぎ! フン、アンタもあいつと同じになりたかったんだ~~!」
彼女は、女子トイレで、6人位の派手な女の子にかこまれ、汚水を掛けられながら、必死に歯を食いしばっていた。
「アンタも所詮、ゴミ以下だもんね~?」
そして彼女を思いっきり蹴っていた。ドガン、と彼女は倒れた。
「···やめて欲しい?」