第8章 執愛 〈 監禁 優男成人S 女子高生 〉
「ご利用、ありがとうございましたン〜♪」
ニコニコ顔の、カウンター人。口角付近に、影がつく。
「ああ、延長ありがとうございましたお兄さん、おかげですごく..」
気配もなく現れ、急に喋り出したその青年は、だらんとした姿勢の女子高生の二の腕を掴んでいた。
「楽しめました..」
「いいえン!こちらこそだよン〜!!また来てくださいねン!」
カウンター人は指をヒラヒラとこちらに向けてきた。青年は少女の肩を抱き、さっさと消えてしまった。
それを見続ける、カウンター人の笑顔は変わらない。
「あ、ちょっと良いっスか?」
「いいよン!」
現れたのは、金髪のバイト君だった。軽いノリがいかにも若者らしい。
「てかコレ、見て下さいよー!
指名手配犯のカオ!
やっぱさっきのjkと顔似てませんっすかー!!?」
その瞬間、カウンター人が、ガバッと振り向く。
真意の掴めない、笑顔を見せてきた。