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ホテルの事情[R18]

第7章 同愛 2     <学生 やおい 純愛 短編>




エピローグ.








「なぁ、瑞木..」

「どした?夕?」

「....そっか、半裸状態の4人全員、ヤリ疲れで今寝てるから2人っきりだもんな..名前で呼ぶか」

「ん、なんて?夕」

「ん..なんでもない..ここ寒いな、つーか俺も疲れた..」

「...........」

「なぁ、瑞木」

「..................」

「いや、そんな顔しなくて大丈夫だって。」

「.....だって。」

「別に..........今更、怒らないって。」

「1回目、ホテルに行った時、」

「うん..」

「夕、トイレに駆け込んだだろ...?」

「..うん」

「それって、ッ.............................」

「なんだよ瑞木、そこまで言って止めんなよ。」

「ッ、なんか、変なの、飲んだせいだろ....?」

「おい、あんまり身を乗り出して頭抱えるなって、ここ、ベランダなんだから危ないぞ瑞木。」

「.......」

「ああ、そうだよ」

「だから」

「だから?」

「....だって、しかも、トイレに行く前に、夕、俺が夕の事見てたの、完っ全に気づいたろ...?」

「....ああ、そうだな....だから、なんだ?」

「夕、お前はおどけてくれるけど、それってつまり、どう考えてもーーーーー。」

「..そうか。だから、気まずそうにしてたのかお前...瑞木。」

「..ホテルに元々あったやつとか、もしくはあいつらが持ってきた飲み物だとか言っても、そんなの夕が信じてくれるとは思えなかったっ....」

「信じるよ、お前の言うことなら..。あんまり頭かきむしるな、そっか、そんな理由で..」

「だって....ッ!その後トイレ行ったら、お前........」

「喋らなくていい。そうだな、俺が瑞木にやらしい感情を持ってたみたいな行動をした、だろ?」

「.......そうだ。」

「で?なんで?..今日瑞木は機嫌悪そうにしてたんだ?」

「その時ッ.....俺、ずっと、お前の顔を見ち、見ちまってたじゃねぇかッ....!だから、もうっ..!」

「ベランダの手すり叩くなって!いてえだろ、瑞木。大丈夫だって、もう、お互い様だろ」

「ああ...だからもう、俺が夕の事どう思ってるか、ッッッ..夕に"そう"思われたと、思ったんだ..」


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