第7章 同愛 2 <学生 やおい 純愛 短編>
エピローグ.
「なぁ、瑞木..」
「どした?夕?」
「....そっか、半裸状態の4人全員、ヤリ疲れで今寝てるから2人っきりだもんな..名前で呼ぶか」
「ん、なんて?夕」
「ん..なんでもない..ここ寒いな、つーか俺も疲れた..」
「...........」
「なぁ、瑞木」
「..................」
「いや、そんな顔しなくて大丈夫だって。」
「.....だって。」
「別に..........今更、怒らないって。」
「1回目、ホテルに行った時、」
「うん..」
「夕、トイレに駆け込んだだろ...?」
「..うん」
「それって、ッ.............................」
「なんだよ瑞木、そこまで言って止めんなよ。」
「ッ、なんか、変なの、飲んだせいだろ....?」
「おい、あんまり身を乗り出して頭抱えるなって、ここ、ベランダなんだから危ないぞ瑞木。」
「.......」
「ああ、そうだよ」
「だから」
「だから?」
「....だって、しかも、トイレに行く前に、夕、俺が夕の事見てたの、完っ全に気づいたろ...?」
「....ああ、そうだな....だから、なんだ?」
「夕、お前はおどけてくれるけど、それってつまり、どう考えてもーーーーー。」
「..そうか。だから、気まずそうにしてたのかお前...瑞木。」
「..ホテルに元々あったやつとか、もしくはあいつらが持ってきた飲み物だとか言っても、そんなの夕が信じてくれるとは思えなかったっ....」
「信じるよ、お前の言うことなら..。あんまり頭かきむしるな、そっか、そんな理由で..」
「だって....ッ!その後トイレ行ったら、お前........」
「喋らなくていい。そうだな、俺が瑞木にやらしい感情を持ってたみたいな行動をした、だろ?」
「.......そうだ。」
「で?なんで?..今日瑞木は機嫌悪そうにしてたんだ?」
「その時ッ.....俺、ずっと、お前の顔を見ち、見ちまってたじゃねぇかッ....!だから、もうっ..!」
「ベランダの手すり叩くなって!いてえだろ、瑞木。大丈夫だって、もう、お互い様だろ」
「ああ...だからもう、俺が夕の事どう思ってるか、ッッッ..夕に"そう"思われたと、思ったんだ..」