第7章 同愛 2 <学生 やおい 純愛 短編>
「瑞木...」
と、だらっとヨダレが垂れた。慌ててぬぐう。俺は尻を突き出した状態から立ち上がった。
「あーーー」
それは、どちらが言った事だろうか、でもすぐに、その言葉を言われるのが終わった。ーーばたんっ!!
「俺っちも!トイレさせてよぉ!!」
瑞木の友達たちの1人が、股間を押さえながら白い便器へと進む。
「っ!!」
俺は、俊速でズボンを上げた。...大丈夫。こいつはタッチの差で、便器しか見てなかった。
下着の中で、俺の穴の内側に瑞木の体温が残ったまま、ぐじゅ..っとローションが微かに音を立てた。
「ハァッ、ハァッハァッ....!!!!」
部屋に戻ると、裸の男たちが3人が横たわっていた。
ーーーーこいつら、こんなになるまで、ヤッたのか..。
俺は愕然しつつ、瑞木を目の端でチラ見する。
「..........」
すると、後ろから。
「わおっ!!!瑞木!!!」
「!」
瑞木が、トイレから戻ってきた奴に、イキナリ服を引っ剥がされた。
「ちょ、オイ..!」
と、止めようとした俺をも構わず、ソイツは瑞木の体をまさぐり始める。
「おいっ..やめっ..」
と、瑞木も拒もうとするが、乳首などなんなど触られまくり、その内息が漏れてきた。
ーーー瑞木、結局お前は、俺以外に触られても反応するのか。
芽生えた気持ちについて、微かな違和感を感じた。でも、ただ、それだけ。
「はぁっ...!」
瑞木に馬乗りし始めたそいつは、トイレの時気づかなかったけど、上半身裸だった。
ーーーーーー暗い、暗い部屋の中で、5人の男たちの肉体が倒れていた。個々の体から汗が流れ出している。
瑞木。
俺はふと思った。
それとも、コイツは、最初からそのつもりだったのだろうかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
「ぎゃははっ!見ろよ瑞木!」
「まじウケんな夕ッ!」
俺たち6人は、今日も仲良しこよしの男子高校生共。
瑞木はあれから、俺にベタベタとくっつく回数が極端に減った。「えーやばくねこれ!?」
だからといって、この関係は壊れるはずがない。
でもふと、俺は、1人、部屋にいる時に、瑞木のあの生脚画像を眺める時がある。
俺は、壁によっかかり、1人悶々と、それをじっくり見続けていたーーー。
【完】