第7章 同愛 2 <学生 やおい 純愛 短編>
ついに、瑞木まで快楽の声を上げてきた。
ーーーこの状況を詳しく頭の中で整理しないことにする。脚がガタガタと震えてきた。「ぁアッ...んっ、ンッ..ッ、ぁっ...」ぬるっ、ぬちゃ、ちゃぬぐっ..、ぐちャグちゃ
ーーーーーーーーーーーーーーズッ...!!
「!!!」
目の前に、ホントに星が見えた。マジで。ーーナニかは、俺の穴なかに、ずぶぷ..と、滑らかに入ってくる、その感覚がする。宇宙のように、恐ろしく、新感覚だった。
「.....ここの電気、壊れたんじゃねぇか?」
見開いた目を閉じることなく、後ろにいる瑞木に問いかける。そう言いつつ、俺の体の穴は、ピクピク反応し続けてる。いたっ、いてぇ、だけど、さっきの指でだいぶ痛みには慣れ、それをひっくりかえすくらいーーー
「ンッ.............っ、アッ.........................」
やばっ...
ーー自分で無意識に押し付けておいて、"それ"はこえられなかった。そのまま腰を前と後ろに動かすことは、かなわない。
俺は今、とても最低な事をしているんじゃないか..?瑞木の気持ちを、察していながら。
ジワジワと、現実感のある理性が襲ってきた。....まずい。今、理性を取り戻したらそれもまずい。顔面蒼白になっていく。ーー魔が差した、としかいえない、さっきの行動は..
「っ..」
ーーーと、その時、
「いやッはっ...ッぁあんッ!!!」
「!?」
何事か、ホテルの部屋内からちょっと色っぽい叫び声が聞こえてきた。俺と瑞木は耳をすませる。「おいッ..!アッ...!」
「やめろっ..!出し入れすんなって...!!ハぁアッ...!!」
「!!!!!」
その瞬間、ベッドがギシギシいう音が聞こえたような気がした。すぐに奴らの様子が想像できた。
女顔の奴が四つん這いで、ふざけた2人のうちの1人が...文字通り、"後ろから"突っ込んでいるのだ。今の俺たちと似たような姿勢。
「こういう機会なかなか無いって..!さっきお前も一回いれる事許可したんだから、今更意見の鞍替えはナシだぜッ!!」」「でもっ..!そんなっ..ぁアッ...!!動かすのはやべーって!!ハぁぁァッ...!」
力なく一定の間隔で声をするのを聞いて、俺も、奴の"こういう機会なかなか無い"という言葉に共感し"安堵"した。