第7章 同愛 2 <学生 やおい 純愛 短編>
と、
「て、やっぱりどう考えてもおかしいだろっ!」
便座に肘をつき、尻を向けた俺に対し、棒立ちで瑞木はツッコんだ。
ーーいやあの、ツッコんだって、そっソウイウ意味じゃなくって..!
と、1人でナニやらあほ臭い事を思って、俺は言った。「いや、あいつら確認!とか言って俺のケツの穴見てくるぜ。そこでなんも塗ってないと、またトイレでお前ら何してたんだ〜?って言われるさ」
と、冷静にサラサラという俺に対して、瑞木は「〜っ」と、また何も言えず、その場で震えていた。
ていうか、
俺のケツの穴に塗らなくちゃいけない理由なんか
どうでも良くって。
放置されている俺の尻のむなしい事。それはともかく、俺は思った。
ここまできて瑞木を拒みたくない。拒否するような事はしたくない。
だって、今拒否してるのは瑞木だけど、俺がここで瑞木に塗られるのを拒否したら......瑞木はほんとうに傷付いちまう。
そうなったらーーーギュッと俺は目をつむった。親友同士でいられないとか、それ以前の問題で、とにかく、瑞木...お前を傷付けたくないんだ。
「だから早く塗れッ!!「っ..」
と、瑞木が、おずおずと、ローションの手を尻へ向けてきた。
「!っぁっ.......!」
びくん、と俺の尻はまともに反応してしまった。入り口に塗られただけでーーーなんだコレ!?なんかっ..ヘンな、感じ。
「お、おいっ..「いいから続けろ!!」と、俺も訳もわからず進めてしまった。
ーー..しまった!普通に、もう表面だけでも塗ったんだから終わりにしても良かったんだ。でも、瑞木はまた手にローションをつけ始めている。..ここで拒んだら瑞木は、傷付く。
ぬるぅっ..ぴちゃ、ぴちゃ「んっ...!ンンッ...ッぁあっ.....!」
と吐息を漏らしてしまう。白い便器の上にローションの液体が垂れてゆく。でも、瑞木は瑞木で覚悟を決めたようで、塗り続ける手を止めない。
「!っ〜〜ッ」
ぶるうっ、と震えてしまった。
ーー...やべ、俺、勃ってないよな...?
と、半分涙目で、尻を突き出した状態で瑞木を振り向くと、瑞木は俺と極力目を合わせないようにしていたーーぬるっ、..ねちゃねちゃ、ぴちゃぴちゃッ..「ぁ、ぁあッ............ッ!ンッ、ふうっ..ぁ、うぅっ...ン...!んっ、ンンッ...!」