• テキストサイズ

ホテルの事情[R18]

第7章 同愛 2     <学生 やおい 純愛 短編>



「って...!!」

俺、2番だし..!!!

棒に無情にかかれたその数字は、俺を戦慄させた。

「おっ、柏木ちゅわん塗られる側ジャーン!!「ちょっ..」

相手、1番は..

はっとした。みんながはしゃいでいる中、1人だけ動きを止めているそいつは、目を丸くしていた。


み..、

瑞木...!!!!!





「ーーどうして、止めたんだ?」

と、ローション片手にトイレへと進む俺に、瑞木は問いた。

「だって、あの時瑞木は即刻命令スルーするって言ったけど、あいつらのことだ、命令内容はどんどんエスカレートしてくると思うぜ、例えば..1週間本当に恋人になるとかもっと..エグい事とかさ」

だから、と瑞木にローションをずいと差し出した。

「瑞木のその、命令スルーできる権利1回しか無いって奴ら思ってるし、だったら塗るだけでいいこれをやっておいた方がいいだろ。残しておけ、その命令スルー権」

「.................」

と、俺は正論を言ったつもりで、瑞木の顔を見た。瑞木はまたもや無表情だった。

「でも...やっぱ」

と口ごもる瑞木だけど、俺の心の覚悟はとうに出来ている。

「さっさとやれ!!遅くなると、あいつらにまたなんかからかわれるぞ」

と、強めに言って、

「...ああ...」

初めて瑞木は納得したようだ。ローションを強引に瑞木の手に握らせる。

2人で、トイレの個室に入る。


「せめぇな..」

「...」

思った以上に中は狭くて、ギュウギュウ詰め状態だった。..と、瑞木が、肌と肌が触れ合わないように、考えて狭い中でも離れようとしてくれているのがわかった。

瑞木..。

なんだか眉を下げてしまった。..俺たち親友同士だろ!?..昨日の事があっても、そんなん、気にしないって。気にしないようにするって。

「じゃあ瑞木、早速塗ってくれ」

と、俺は躊躇わずズボンを脱ぐ。

「...」

あらわになった俺の下半身を前にし、ドクン、と瑞木の体が一瞬揺れたのに気付く。俺は眉間にシワが出来るほどギュッ、と目を閉じた。

ーー大丈夫、お前の体が俺に反応したりしても、俺は何も言わないって。

俺は、お前を拒んだりしないから。

いつもの通り、親友同士で..

「瑞木、いいから早く」

「っ..」

俺に急かされ瑞木の手は、俺の尻の入り口へーー。
/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp