第7章 同愛 2 <学生 やおい 純愛 短編>
「は、はぁぁぁぁぁ!!!!!!????」
と、まともに驚愕したのは俺だけで、他の連中はまた、おっ!いいねぇ一回やってみたかった!!フゥゥゥゥゥギャーピーギャーピーウィースウェーッススス!!!!!!って卑猥に大盛り上がり。
「オレこのために用意したんだー!!!オレすごくネ!?「男だけってのがサッミシーなぁオイ!!!???「あ、お前オレシャワーする時見んジャネーヨいや〜んえっちぃいいいいいいいい!!!!ひゃああああああああああ」
なぜ、2度目で、このテンションできるんだこいつら..!
どう収集つけるんだコレ、と思いつつ瑞木はといえばその場で静かにしている。...なんか、やっぱりこのラブホにいる時は、気まず..。
「や〜ん!!シよシよ!!♡「ああ〜んおやめよ御両家!!(?)」
と、悪ふざけテンションで男同士3人がすっげさんぴーじゃん!!と言いつつ乳を揉み始めた。もう1人はそれを見て「シコってもいい..?」と言って他3人から絶大なウケを取っていた。
折角こういうラブいとこきたから、こういう事はおふざけでもヤりたくなるのがこの男子高校生共だ。でもおふざけと知りつつ、俺の心中はドキドキしていた。
万が一だけど、いつ、ヘンな雰囲気にならないかだけを心配していた。もちろん、瑞木との事があったから。
「 王様だ〜〜っれだ!?「バッカはええよ」
「!!!」
まずい..、と瑞木をチラ見した。案の定、瑞木はうつむき気味で、その表情を見せようとしない。
「イヤイヤなんでいきなりっ..」と拒否の姿勢を見せたら、
「...あれぇ〜?柏木、どうしてそんな拒否るの?」
ピク..と、奴らの声音が変わった。ドクン、と嫌な予感がした。
「いつもはこういうのなんだかんだで参加してくれるジャン?」
4人の視線が、わざとそうしてるのか分からないが、鋭く、痛い。
なに、なんだ..!?もしかして、この間の瑞木との事、知られてるのか..!??もしかして、アノ、あの時、瑞木はトイレにビデオ通話中のあいつらがうつったスマホ、持ち込んでたのか...!?
ドキドキドキドキ、と嫌な方向に心臓は高鳴っていった。瑞木の友達たちは、悪ふざけこそするが人をとぼしめたりする事は基本的には無いって分かってるのに。でもやっぱり恐ろしくて、何も言えずにいた。
「なんかあったのか?」