第7章 同愛 2 <学生 やおい 純愛 短編>
「アッッッッッ!!!!♪おおンまた来てくれたんだねン!!!」
やっぱり、なぜか俺らの時だけよりテンションが高くなっているカウンターの男の人を見て、少しぞっとした。ずっとニコニコしていて、正直ちょっと気色悪い..。
「いや、俺はやっぱ帰るんで..「6名サマッで!!!!よろしくお願いしまーーーッス!!!」
と、やはり帰ろうとする瑞木の肩をガシッ!!と掴み、浮かれた男子高校生共共は入場してゆく。
「なんだン〜..今回2人っきりじゃないのかン〜「ひでーっすね!!俺らもキャクサマッスよ!!」
ぎゃははは、と馬鹿騒ぎしている制服の男衆をよそに、肩を抱かれつつ瑞木は微動だにしないでぶすっとしていた。こういう時、冗談を冗談で返すのは瑞木の得意技なのに。
「..あ!そうだン、ねぇ君ちょっとこっち来てン♪♪♪」
「あ、ちょ...!!!」
カウンターの人は、心中穏やかそうでなさそうな瑞木をこれまた強引に引き連れてしまった!俺はカウンターの人に勝手に瑞木を引き連れさせる事を拒否しつつ、超強引に瑞木と距離を離れさせられた。
なんなんだ今日はいったい!この野郎どもや訳のわからんままにラブホの従業員にひっぱり回されて..。
「..?」
何やらこしょこしょ話をしている事は遠目で見ても分かった。ジェスチャーの若干激しいカウンターの人にあれこれ話され、それでも瑞木はずっと拒否しているようだった。そして、かすかにうつむく。...何話されてるか分からないけど。
「じゃ、この部屋行っておいでン〜〜〜♪♪」
「わ!!!!」
と、ぽーっとしてたらまた、部屋を勝手に決めさせられた。
「あ、あの、ちょっと、また、ピンクのハートやらなんやらやの部屋じゃないでしょうね!!」
と、部屋の鍵を押し付けられグイグイ背中押されつつも、俺は最後の抵抗として一応聞いた。瑞木は呆れ気味に無抵抗。
「そんなんじゃないよン!♪♪ただン、"だんたい"様のお部屋なだけン♪♪」
ピシャン。
「...........................................」
全面ガラス張りの、バカでけー部屋にやたら間接照明。
「...どういうコト?」
この前とは打って変わってロマンティックだった。流石の男どももおー..しか言えない位。
と、
「ナアナア!!王様ゲームやろうべぇ!??」