第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>連載中
「貴女が好きっ··········!!」
この想い。
返答が返ってくる前に
目の前が真っ暗闇になった
彼女の少し震えた指が
私の後頭部に
もどかしく 触れる
私は抱き締められていた
真っ暗闇の中 凍った雪みたいな白い 彼女の髪の甘い 香りに
膝の力が抜ける程 溺れた·······
私は長く、細い彼女の指に捕らえられた。
さっきの言葉·············嘘でもいいから····
今夜、······だけは··························。
私たちは 絡める、慣れない指の繋ぎ方をしながらもお互い離れようとしなかった。
私が走って逃げたので、再びエレベーターに乗っている際も、なんだかとても眠い時の様な、くらくらするような目眩に襲われた。
無言だったが、溶かしかけのチョコレートみたいな雰囲気は、階を重ねる度に徐々に固まっていった。
ここにきて、羞恥心が芽生え二人は緊張し始めた。
「っひあああっ!!!」