第7章 同愛 2 <学生 やおい 純愛 短編>
「おい!!くそ新人野郎ッ!!!!」
「!??」
何故か、さっきまで大人しく掃除していたおじさんがニッコニコホテルのカウンター人?に怒声を浴びせる。俺と瑞木(と+でスマホの画面の奴ら)はあの人の勢いのままに、無理矢理決めさせられた部屋へと向かったのだがーー。
「ーーー...」
どぉおーん♡と、瑞木もビックリしそうなほどのピンクなハート。目が痛くなるほど赤い赤いランジェリーみたいな、だだっアッダルティ〜ンな部屋。天蓋つきベッドに、甘々リボンクッション沢山。+この部屋だだっ広い。
「...」
ベッドの上で2人並んで、何故だか正座していた。
「...どゆコト?」
「や、まぁ本来こういう場所だから、それはまぁ、..良いとして..いやそれにしたってあの店員さん、」
と、強引に押し切られた俺たち男たちを無視して、画面の中の男どもはあっっっかいLOVEな内装に興奮シマクリ。..全く..。お気楽なもんだ。
「おい瑞木、何無表情のままほっそいうさ耳つけてんだよ..何気に楽しむつもりか『おまえらそのラブホの部屋に何あんの〜〜!?教えてよ!!!!実況してジッキョー!!』「全く..とりあえずラブホ内に入れたと思ったらすぐこれだよ、って何スカートのナース服着てんだよ瑞木!!」
と、案の定ワチャワチャして、でもさっきの大人のおもちゃと大体似た様なサービスも多かったから割とすぐに飽き、予想通り、疲れながらだらだらと俺たちはお喋りし始めた。
「あーーーーーーーーー..づかれた..」
と、意識しなくても ゛ がつくほどめちゃくちゃどうでもいい話をし続け、疲労していた。上半身を支えるように両手をついていたが、段々それも後ろに下がってきて、腕の付け根もモー痛い。
これはもう帰らなきゃ..
でも、画面の中でずっとエンドレスではしゃぎ続ける男子高校生共のトークは止まる気がしない。若干頭クラクラしてきたけど、話し続けるの自体はお互い嫌じゃないので終わらない。
「ちょっと飲み物..」
と、猫背でふらふらと飲み物の見える方に動いていった。こちらを振り向いた瑞木に見送られながら、俺は少し手こずりながらもキャップを開け、クイと飲み干した。ごっごっごっ、と喉を鳴らし、気持ちいい。少し活力が戻ってまた奴らとのトークに舞い戻ろうとした。
「!」
その瞬間、