第7章 同愛 2 <学生 やおい 純愛 短編>
ばばん!とマンガみたいな立派な効果音が聞こえてきそうなくらい、そいつらはーーー。
『ヤァ!ヤろうぜ!!『ぶっはwwwwwヤろっ..ヤろうぜとか!!!』
「瑞木..」
と、当たり前の如く俺の肩を組んでいる瑞木をじと..と見た。
「ヤダ!?ナニ!?アタシをソウイウ目で見てるのッ!??」
「ちげぇよ!!」
と大声で至極当たり前なツッコミを返してしまった..。ビデオ電話から見える『ヤロウら』は興奮してゲスな笑い声をあげる。男子高校生のゲス部分丸出しといった顔した奴らばっかりだったが、濃いピンクな空気だ。
今、俺たちは、..き、キャバクラやホストやホテルやらなんやらやのここ..歓楽街でセクシーなオモチャやエロいコスプレの衣装を眺めたり悪ノリで買ったりした後だった。
瑞木なんかは、途中かっくいーキャッチのお兄さんにくっついてわきあいあいと喋ってたりしてて。どっから湧いてくるんだそのコミュ力は..、と、巷でよく言われる"コミュ障"とかでは別に無いけど、俺はそう思った。
それでたどり着いたのはーー。ここの、まぁラブいこと以外明らかにしないホテルで。
学生であるガキの俺たちを横目に、派手髪ビジンな女の人がクスリと笑って腕を組んだおっさん?と一緒にホテルへ入っていった。
ちくしょ、なんかうらやま...あ〜あ、俺もこんなムッサイ繋がりで行くとかじゃなく、俺もいつか可愛い彼女とご利用してみてぇよ〜。
『夕、ラブホ女子会とか今流行ってたりしてたよな!!?』
と、俺がやや悔しがってから瑞木が突然、計画してたかのようにあけぇ顔してはしゃぎ出して。
『確かに、まぁな。『じゃあ俺たちも女子会じゃぁぁ!!!今度あいつらも誘ってこようぜ!!』
瑞木につられるじゃないけど、所詮は男子高校生の俺もなんだか気分がプチ上がってきて、
『男子会な!!でもメッチャ楽しそーだなそれぇ!!』
と、ここまでは良かったのだが。
「なんで俺とお前がお遊びでラブホご利用してるのお前の友達間でライブ配信されてんだよ..」
「悪いか〜?」
「いや..フツーに今呼べばいいだろ」
とか返しつつ、なんか..お遊びとはいえ、ラブホにこいつと2人で入って遊んでるとこビデオ通話でで野郎らに見られたら..という、なんとも言い難い嫌悪感がある。
「オッケー夕は複数がお好みなのネッ♡」「バカ」