第6章 謙愛 <学生 格好良い ハジメテ同士>
それから、躊躇いがちに、ーー本当に少しだけ、小刻みに指を動かした。
「ぁッ..!んっ、んっ、んん...っ」
ぐしょぐしょの自分の液と、濡れた下着の布とがこすれ合って...すごく、えっちな気持ちになった。まだ、たしかに、まだ、怖いけど...きもちよかった。
ずっと続けて欲しい位..だったけど、彼はまぁ、そんな女心には気づかない人だから、先に進むように、下着をゆっくりと..脱がせた。
「ッ...」
途端に、彼の方が緊張していたと思う。恋人の、液が流れるその秘部はーー。彼は興奮して、直に、ーーひだの中の粘膜に、指をそっ..とあててきた。
「あ、だめッ..!「ダメ..?!」と、彼に期待と興奮の目を向けられたわけだけど..
「もうちょっと..もっと優しく..!触って...?」
駄々をこねる子供のように、わたしの瞳からは涙が溢れ出た。情けない。恥ずかしい。でも、きもちいいけど、丸出しになった敏感で繊細な器官と、彼のゴツゴツとしたゆび...怖いから..そうして欲しい。
「わ、わかった..!」
と、急に緊張感溢れる男の顔になった..けど、指をあてて、..この状態のわたしのを動かすのも酷だしな、と思ったのか、そのまま動かなくなってしまった。
「私のほかの体、触りながらでいいから..」
と囁いたら、首にキスしてくれた。「んっ..」ぴくっと感じる。そこがきもちいいと知ってか知らずか、おかげでちょっと更に濡れた。彼は、スゴくゆっくり、ゆっくり...と、もはや擦ってないんじゃないかって勢いで私のを触ってきた。「ァぁッ...!」
ドキドキ、ドキドキする。こわい。濡れているはずの部分が、乾いてそうで、急にまた恐ろしくなった..。
「大丈夫だよ、瑠々..」
と、彼が抱きしめてくれて、安心感がまた少し戻る。私の下の、穴の入り口にある彼の指に違和感はまだ感じてる。
でも...。
「広、いい.................よ.........................................っ...」
この人なら..と、それは、人生で1番、勇気を出した瞬間かもしれない。涙目の私に言われた広は、そんな私のそのままの気持ちを尊重したいと思ってくれ、急いでコンドームをつけてくれていた。