第6章 謙愛 <学生 格好良い ハジメテ同士>
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「はぁっ..はァッ..」
頬をなぞったその後、彼の吐息はどんどん荒くなった。無意識的だろうけど、おそらく、緊張で..。彼の手が、私の服をユックリと、またユックリと、すごく震えながら、脱がしてゆく。
それにともない、私は、心臓が飛び出しそうになった。
い、いよいよ、いよいよいよ、この、私の乳房などが触られる日が来たのだ。新品のブラがしっくりきてないこの胸。この後、あえぎ声を出す艶かしい自分の姿を想像し、そう、ちゃんとできるか、怖くなった。
何より..下を..触られるのが、怖い...!
こいつなら良い、とも思うけど..それとは別で、アレだ。アダルト漫画とかAVとかのみすぎで、強く触ればキモチイイ..と勘違いしている男性が多い、というのを聞いたことがある。もし、彼も、そうだったらどうしよう..。
その瞬間、はちきれそうなほど痛いのに、勘違いして手をガシガシ強く動かす彼と、流血し、それでも耐える自分の姿を想像し、ゾッとする..。
「.....」
今、下着姿になった。彼の方はパパッとはやくぬぎ、素早く半裸状態になった。大丈夫、大丈夫..。世の恋人達も、みんな、同じことをやってるから..!
「ッ..」
照れないように、今後何も触れないという事態を防ぐためか、下着姿の私から目を逸らし、すぐ私の首を舐め始めた。恥ずかしいので、私もありがたい。「ンッ..」彼の汗と熱を感じる。
なるほど、これはちょっとキモチイイ..。
「あっ..んん..はぁ..」
恋人の彼の舌で...。乳首の先まで、ゾクゾクとするような心地だった。あ、これはイケそうかも..。
「ンッ..はぁ、はぁっ...ぁっ..」チュロチュロ..彼は探るように、ぎこちなく舐めてゆく。それがまた、きもちいい感じがした。
というか、ずっとこのまま首だけ舐め続けても、私の場合愛撫になるとおもう..。でも、そうもいかない。彼は、恥じらいつつ、私の鎖骨にチュッ、とキスをした。
「ンあッ..」彼の唇が離れた瞬間、痺れるような快楽が伝わりギュッと目を閉じる。でも彼はすぐ次のステップに進もうとしてる。もうちょっと、鎖骨のあたり舐めて欲しい..。
「..........」
ついに、彼は私の胸をーーーーー揉み始めた。
「!!!!ーーーーっ」