第2章 同愛 <学生 百合 純愛 少し·····>連載中
私はダッ、と走ってドアを開けた。
「·····ッま、待ってッ···!!」
その白くて細い指に捕らわれる前に、私は足をつっかえながら走った。
曲がり廊下をどんどん踏んで、
蹴って···逃げた。
瞳孔が開く。
····何から·······?
「っ····待ってっ·····!! 本当にお願いあっ!」
後ろでドシャッッッッ!!!と、大きな音がした。
「ああ~~もう最悪!!!汚いこいつの為に走って転ぶなんて!!!ア、髪クッシャクシャ!!·····チッ。死ね、クズ」
そう言って私をパンッ、と平手打ちした後、仲間の所に戻り、その自慢の白い長い髪を授業も出ないでずっとブラシでといでいる
···でしょ?
「待ってッッ·····!!!ッハアッ···!ッハアッ··、ハアッッ!!
っお願いッッッ··········!!!!!ッハアッ··!!」
私は目を剥いた。
ッ····い、言うことだけなら出来る···!
私は再び走り出す。
ッッ······何で、何で··········!!
彼女の白い長い髪は、一本一本散ってクシャクシャに乱れている。
可愛らしい小さな口をイチゴがいっぱい入るくらい大きく広げ、
髪と同じくらいに純白の、綺麗な肌を切なそうに薔薇色に染め上げていた。
ガラスのように繊細な 美しい涙が溢れ出しそうな程にその瞳を激しく揺らしていた。
っそんなッ········ カオ·······!
私は足を止めた。