第6章 謙愛 <学生 格好良い ハジメテ同士>
「.........」
「.........」
部屋に入ってからの私達は、無言だった。
「お風呂先に入るね...」
「うっ、うん!」
なぜか大きな声が出てしまった。
シャアー..
彼が先に入って、私はその次にお風呂に入った。
ああ..今から裸を見られるのね..!
あらためて自分の裸を鏡で見る。ニキビとかは撲滅
したし太ってないし大丈夫、だけど..やっぱり恥ず
かしいし、不安。
やっばり、平均的な体で、自分の体に女としての魅
力があるのか...?
それと、はじめてはすごい、痛い....らしいし。
不安、怖い....。
体と髪は一通り全部、隅々まで洗ったから大丈夫。だと思う...
お風呂からあがる。
「あ、あがってきたんだ..」
髪が少し濡れて、彼が色っぽく見えた。
私は彼にキスをした。彼がベットの上に倒れた。
「相変わらず積極的だな、瑠々....」
「き、緊張してるだけよ」
「俺も....」
今度は彼が私の体の上にゆっくりと回った。
そして、私の服を脱がす前に、彼は私の体中に軽くキスをした。
「ふふ..あなたも震えてる」
「ごめんな、カッコ悪くて...」
彼が真剣な瞳だった。私は、その顔を心底愛おしいと思った。
「カッコ悪くなんてない。あなたはあなたなんだから..」
「瑠々...好きだよ。」
そして、私達はまたキスをした。どちらから先にキ
スをしたのか最早分からなかった。
「私も..............」
彼は、震える手で、私の頰をなぞった。