第261章 ---.貴方を誇りに想ふ
「あれ?」
恋次は、隊首室にある臨の札が返っていないことに気がつき、声をあげた。
「まだ臨さん来てないんスね」
「………」
しかし答えない白哉に、恋次は無視っスかと少し拗ねたように呟いた後、自分の席へと座った。
(珍しいな………いつも臨さん、朽木隊長よりも早くきてんのに)
そう思って 恋次は臨の机の上に置いてあるイチゴの飴へと手を伸ばすと 突如現れ 伝わったその言葉に恋次は反応した。
『隊長各位に通達!隊長各位に通達!只今より緊急隊首会を召集!!』
「なんだァ!?」
恋次が慌てて隊首室を飛び出していく。
それを白哉は見送ると、臨に預けられていた 純白の筒を懐から取り出し それを握りしめた。