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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第257章 422.the silent victory














「一護!」





空をただ見ている一護に 臨が声をかける。
それに彼は振り向くと、彼女に問いかけた。
「たつきたちは?」
「それぞれ家に帰りましたよ。これから転界結柱で転移して、元どおりです」
「まさか記憶をーー」
「いや、今回はしてません」
そう言うと、一護はそうかと笑った。
「もう隠すのもイヤだしな。戻ったら、俺の口から伝えるよ」
「…………そうですね」
臨が微笑む。
しかしそれは一瞬のことで、直ぐに死神の顔へと戻り、淡々と現状を報告した。
「藍染惣右介の封印架は、瀞霊廷にはこばれました。直に四十六室の手によって処遇が決定されるでしょう」
その言葉に、一護は少し、寂しそうな顔をした。
「なあ臨、聞いていいか」
「……答えられることなら」
すると、一護は少し考え、再び口を開いた。
「俺は、正しいことをしたと思うか」
「………」
臨は 答えない。
そして 逆に彼女は 一護へと質問した。
「一護は、正義とはナンだとおもいますか」
「それは……」
「私も正確には答えられません。けれど、大多数の人間が"それは正義だ"と言えば、それは正義なのです」
「………じゃあ、あんたに、芭蕉臨に聞くよ。あんたは藍染を倒した俺を、あんたを先生と慕っている藍染を倒した俺を、正しかったと言えるか。……俺を恨んだりはしないのか」
「ええ、一護、君は正しいことをした。君は藍染を理解し、藍染を止めることができた。

………惣右介を止めてくれて、ありがとうな。一護」
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