第18章 18.6/17 op.2
尸魂界 穿界門前
美しく整列した隊士たちのいるその場所で、塩野浩二は隣にいる先輩隊士にこっそりと声をかけた。
「あの……先輩。」
「ん、なんだ?」
「芭蕉臨って、誰ですか?」
そう言う塩野に、先輩と呼ばれたその人は目を細めた。
「そんなことも知らないでここにいたのか。」
「いや、だって!隊士の人ほとんどここに来てるんですもん!!俺何にも知らされてなくて!でも阿散井副隊長も雛森副隊長もここにいるし……誰なんですか一体?俺、入ったばっかで知らなくて……」
「あ、そっか、会ったことないのか。」
直後、穿界門が開きはじめる。
漏れる光に塩野が目を細めると、口を開いた。
「元副隊長だよ、六番隊の」
神々しい光に包まれた人物が現れる。
その人物に向かい、隊士たちは口々に声をあげた。
「おかえりなさいませ!芭蕉副隊長!!」
「芭蕉副隊長、お疲れ様です!!!!」
「私はもう副隊長ではないのですが……お久しぶりですね、みなさん。」