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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第249章 414.DEICIDE16


そこへと藍染は視線を下げると 胸には細い鋼の刃が 静かに突き刺さっていた。
「ーーー鏡花水月の能力から逃れる唯一の方法は、完全催眠の発動前から刀に触れておくこと。
その一言を聞き出すのに、何十年かかった事やら。
護廷十三隊の誰一人それを知るもんはおらへんのに みんな藍染隊長を殺せる気ィでおるもんやから、見とってはらはらしましたわ」
市丸の斬魄刀が 元の長さに戻る。

「藍染隊長を殺せるんは ボクだけやのに」

吹き出す血液を 藍染が押さえる。
「……知っていたさ。君の狙いなど知った上で私は君を連れていた………君が私の命をどう狙うのかに興味があったからだ……………だが、残念だギン、君がこの程度で私を殺せるとーーーー」
「思うてません」
すると 市丸は斬魄刀の側面を見せ 指を指した。
「見えます?ここ、欠けてんの
今、藍染隊長ん中置いてきました」
「……….何……………?」
「ボクの卍解の能力 昔お伝えしましたね?すんません、あれ嘘言いました。
言うたほど長く延びません
言うたほど迅く延びません。
ただ 延び縮みする時、一瞬だけ塵になります。
刃の内側に、細胞を溶かし崩す猛毒があります。

……解ってもろたみたいですね

今、胸を貫いてから刀を戻す時、一欠だけ塵にせんと藍染隊長の心臓ん中に残してきたんです」
「……ギン………!」
藍染の口元から 血液が漏れる。
「喋るんやったら 早うした方がええですよ。まあ 早うしても、死ぬもんは死ぬんやけど」
市丸の手が 藍染の胸に触れる。

「"死せ" "神殺鎗"



胸に孔があいて死ぬんや。
本望ですやろ」
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