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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第17章 17.6/17


昔の夢を見て、ゆるりと瞳を開ける。
ゆっくりと起き上がり、枕元の携帯電話を開くと、時計はまだ5時を指しており彼女は小さく溜息を吐いた。
ベッドから美しい足がおりる。気だるそうに立ち上がる彼女はカーテンを開けると、トースターにパンを入れ、携帯電話のとなりにあった携帯電話に良く似た何かに触れた。
「……メール?」
掠れた独り言が静かな部屋に消える。
ピッと音を立てて開かれたメールに、彼女はその美しい顔を歪ませた。



「臨ー!選択美術だったよね!?」
「え、ええ。どうしました?」
朝の教室、鞄を机に置いた瞬間、みちるちゃんは私に声をかけて来た。
「課題やった?未来のわたし!!」
「やりましたよ。」
「見せっこしようよ!あたし自信なくてさ!」
ちょっと待ってて、と画板を取り出す。
どれどれと近づいて来たたつきちゃんや織姫ちゃんにも見えるように机の上に広げると、3人は感嘆の声をあげた。
「へー!臨将来先生になりたいんだ!」
そう声を上げるたつきちゃん。
「ええ、人に教えることってとても好きなんです。」
「臨頭いいもんねー!あたしのも見て見て!」
たつきちゃんが画板を取り出すと、チャンピオンベルトを掲げた彼女の姿がよく描かれていた。
「あたし将来、バーリトゥードの女子チャンプになるんだ!」
「いいなあ、二人とも凄く上手い。やっぱりあたしの下手くそでみせらんないや………織姫は?」
「えへへー♡よくぞきいてくださった!実は密かに自信作なのだよ!」
そう言ってごそごそとカバンの中から絵が出される。それを見て3人の表情は固まった。
「最高速度時速380km!口からは2万℃の炎が、目からは特殊破壊光線が出」
「「「ちがうから!織姫(ちゃん)
それちがうから!!あんたまた居残りさせられたいの!?」」」
3人の声が揃う。なぜ怒られているのかわからない織姫は首をかしげると、臨は溜息を吐いた。
「織姫ちゃん、その絵は……」
「あ!おはよう黒崎くん!」
臨の説教をスルーする織姫、一護に向かって大きく手を振る。
それにたつきとみちるがなんとも言えない顔をし、臨の額には一瞬血管が浮いた。
「おう!オハヨ!井上!」
挨拶を返す一護。
それに何かを感じたように織姫が動きを止めると、たつきと臨はハッとした。
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