第245章 411.DEICIDE13
たつきがその時を待つ
けれど その時は訪れなくて
「…………え?」
ゆっくりと目を開くと 自身の目の前には その男の前に立ちふさがる臨がいた。
「臨……?」
「間一髪、というやつですね。たつきちゃん、怪我はありませんか?」
臨が藍染を睨みつける。
しかし 藍染はその表情を崩さず 彼女をただ 見つめていた。
「やはり、こちらに来ていましたか、先生」
「貴方が此処にいるということは、彼方の防衛線は突破されたということですね、藍染」
藍染が臨から距離を取る。
「随分と、満身創痍に見えますが」
「お前の部下に散々やられましたからね」
臨が再び斬魄刀を構える。
しかしその直後 藍染から爆煙があがった。
「お困りの様だねガァ〜〜〜〜〜ル そういう時はヒーローを呼ぶものだ!スピリッツ!ア〜〜〜〜オーーールウェイッ ウィズ ィィィユーーーーーー!!!
お待たせしました読者の皆さん あなたのドン・観音寺 私のドン・観音寺 POLLUTE序盤で作者の都合により大カットされた みんなのドン・観音寺が帰ってきました!!
帰って!!きーまーしーたーよーーーーーッ!!!」
その様子に 一同が何とも言えない微妙な顔をした。
煙が晴れ 無傷の藍染が姿を現わす。
「……何者だ 君は?」
その言葉に 観音寺は叫ぶ。
「この私を知らぬとは 無知なボーイだ!!TVは余り観ないのかねッ!?いいだろう!名乗ってみせよう私こそーーー」
「何しにきたのよドン・観音寺」
「NOーーーーーーッ!!!」
観音寺がたつきに叫ぶ。
「今から私が自分でスペシャルな名乗りを上げようとしていたというのにッ!鬼かねガールは!?鬼かねッ!?」
「悪イこと言わないから帰んな。あんたができることなんて何もないんだから」
たつきがそうジト目で言うと 観音寺も 藍染の霊圧に息苦しさを感じる。
「……そろそろ 私の霊圧に耐えられなくなってきた頃か。いや むしろ これまで良く耐えたと言うべきか」