第226章 314.Night Side of Abduction
ここまで十刃を陥落させた君達に
敬意を表し 先んじて伝えよう
これより我々は
現世へと侵攻を開始する
井上織姫は 第五の塔に置いていく
助けたければ 奪い返しに来るが良い
彼女は最早 用済みだ
彼女の能力は素晴らしい
事象の拒絶 は 人間に許された能力の領域を 遙かに凌駕する力だ
尸魂界上層部は その能力の重要性を理解していた
だからこそ
彼女の拉致は 尸魂界に危機感を抱かせ
現世ではなく尸魂界の守りを堅めさせる手段たり得た
そして 彼女の存在は
尸魂界の新規戦力となるであろう
死神代行 を含む 旅禍 を
虚圏へとおびき寄せる"餌"となり
更には それに加勢した四人もの隊長を
芭蕉臨を
この虚圏に
幽閉する事にも成功した
護廷十三隊の素晴らしきは
十三人の隊長全てが 主要戦力たり得る力を有しているという事だ
だが今は その中から三人が離反し
四人が幽閉
尸魂界の戦力は 文字通り半減したと言って良い
容易い
我々は空座町を滅し去り
王鍵を創生し
尸魂界を攻め落とす
君達は
全てが終わった後で
ゆっくりとお相手しよう