第223章 310.FOUR ARMS TO KILLING YOU
「……ハッ ピクリともしやがらねえ……終わりかよ」
ノイトラが 地に伏した剣八を見下ろす。
そして 臨たちへと足を向けると しょうがねえと呟いた。
「残りモンの片付けといくか」
その狙いは やちるかと臨が力強く抱きしめる。
「やちるちゃん!」
織姫もそれに気付き 駆け出す。
「三天結盾!!」
「待て!井上!!」
一護はそれを止めようとするも 双天帰盾により弾き返された。
臨たちの前に 盾が出現する。
「何だそりゃ?」
払えば 脆い盾。
振り上げられた鎌
やちるは指をさすと 口を開いた。
「うしろ 見た方がいいよ」
ノイトラの腕が 吹き飛ぶ
「ふ〜〜〜〜〜……まずは 一本だ」
立ち上がる剣八に ノイトラは自身に冷や汗が流れるのを感じた。
「…てめえ……!」
「気をつけてね あたしと おかあさんに攻撃すると剣ちゃんおこるから」
「俺は獲物を横取りされんのが 一番嫌えなんだよ」
剣八が臨に これは貸しだと告げる。
「……死んだフリかよ 小せえ野郎だ」
「うるせえな 考えてたんだよ。腕が4本もあったんじゃ どれかに刀を防がれちまう。それじゃつまんねえ 防がれねえ為には どうすりゃいいかってな。だがよ 考えてもサッパリ良い手が思いつかねえんだ。だから 一本ずつ全部斬り落とすことにした」
「全部斬っちゃったら戦えないよ剣ちゃん」
「何ィ!?……そうか 間違えた 一本残してやる」
やちるのツッコミに 慌てて訂正する。
それにノイトラは鼻で笑うと 腕を掲げた。
「一本残してやるだァ?何だそりゃ 下らねえ。気にすんなよ どうせてめえの斬る腕は その一本で最後だ」