第14章 14.School Daze!!!
教室が再び悲鳴に染まる
「あ、ああああんた!!今どうやって上がってきたのよッ!?」
そう叫ぶたつきに彼は答える。
「どうやってって、跳んで上がってきたんだよ。」
平然と、そう答える彼にたつきがなんとも言い難い顔をする。
「なあスゲーか?びっくりしたか?」
ザワザワとする教室。
隣のクラスから窓伝いにきたんじゃないかなどと憶測が飛ぶが、その様子を見て彼は満足そうに頷く。そして一瞥した後、彼は目の色を変えある少女の前へと飛び移った。
井上織姫だ。
彼は彼女の髪をそっと撫で、その手を優しく取る。
「初めまして美しいお嬢さん、ボクにお名前を……教えてくださいな。」
直後、織姫の手の甲に王子様のごとくキスをした彼に、教室に衝撃が走った。
「ちょ、一護あんた!!自分が何してるかわかって」
「義魂丸!!」
教室の出入り口から叫び声が聞こえ、今度はそちらへと視線が集まる。
髪の長い、黒髪の少女。
すると彼はさっと顔色を変え、織姫から離れ、窓へと向かう。
「逃すかよ!!」
直後、死覇装を着た彼と瓜二つの少年が窓を塞ぐと、その横をすり抜け彼は飛び降りた。
「まてコラァ!そんなとこから飛び……誰のカラダだとおもってんだぁ!?」
見事に、彼の体が地面へと着地する。
そして再び駆けていくと、ガンガンと離れる距離に本物の黒崎一護は困惑した。「な、何が起こってんだ?」
すると黒髪……芭蕉臨は眉をひそめ、その単語を口にしたのだ。
「改造魂魄です」