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POLLUTE【BLEACH】[R-18]

第208章 ⁇?.Idle talk







七緒と 一角 弓親 鉄さんを送りだし 酔い潰れた檜佐木をつれていく恋次の背中を見送ると、私は乱菊を肩にかける。
さて 送ってから帰ろうと十番区へと足を向けた時 視界にうつるその人物に 驚いた。
「朽木隊長」
恋次ならもう戻りましたよと告げると 側にいた十番隊の女の子が副隊長を貰いますと乱菊を肩にかけた。
「乱菊をよろしくお願いします」
去っていく隊士に手を振り 白哉へと視線を戻す。
「で 珍しいですね。貴族街じゃなくてこんな 居酒屋街に来るなんて」
こんな とは酷い言い分だが 白哉は四大貴族だ。
普通なら こんな小汚い場所には来ないであろう。
「……ルキアが心配してる」
「ルキアが?」
「六番隊の宿舎でウロウロしていた」
なるほど、だからか。
恐らく 現世での報告書の書き方についてだろうと 愛しの妹の顔を脳裏に思い浮かべる。
最近 何か吹っ切れたのか姉さん呼びをしてくれるのは嬉しいが、この 目の前の男のなんとも言えない顔が正直怖い。いや 怖いわけではないのだが こちらもどんな顔をすればいいのかわからない。
そして ふと気付いた。
ルキアが待っているというだけなら 使用人に伝言なりなんなりつけて呼び戻せばいいだけなのに
それなのに わざわざここまで迎えに来て 何か言いたいことでもあるのかと首を傾げた。
「………もしかして ルキアを私から持っていたこと 今でも気にしてます?」
白哉は答えない。
図星かと眼を細めると その様子に可愛いなと思わず彼の頭に手を乗せた。
「全く 小さい頃から何も変わんないな」
体が大きくなっただけだと その髪を乱していく。
それに表情も変えずいる白哉。

生暖かい夜風が 二人を包んだ。
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