第204章 283.You don't hurt anymore
臨の体が ふわりと砂地の上へと降り立つ。
「助けに行ったのか?わざわざご苦労なこったな……どうした?息が上がってるぜ」
グリムジョーが肘を曲げ 先ほどの攻撃を柱に撃つ。
するとそれは 轟音共に崩れ落ち その攻撃の恐ろしさを物語った。
「まァ こいつを5発も喰らってんだ 無事な方がどうかしてるがな………しぶといな そうでなきゃいけねえ」
刹那 大きな衝撃が 辺りに響いた。
臨の剣が グリムジョーの横頬を掠める。
それと同時に 臨の脇腹から血が飛んだ。
臨が左手の刀を 前へと突き出しグリムジョーの眼を貫こうとするも 鋼皮で受け切られ 攻撃を流される。
体勢を崩した瞬間 グリムジョーは高く跳ね 大振りの攻撃を臨へと落とした。
爆音と共に 臨が大きく吹き飛ぶ。
その様子に 一護達は呆然とした。
「が……頑張れ臨っ!!!」
その声に 一護と織姫の視線が ネルへと向けられる。
「何をスてるスか!!二人も応援するっスよ!!臨は二人の為に戦ってるっスよ!!だのになんで 二人とも黙って見てるんスか!!臨は優しいっス!!ネルたつは破面なのに 臨はいきなり殺そうとしたりしないでくれたっス!!一護を助ける為に 臨はグリムジョー様との戦いを受けたっス!!"仲間を連れ戻すんだ"って あんたのこと助けにきたのにっ!!二人が臨を応援スねえで…どうするっスか!!!」