第13章 13.BAD STANDARD
ドゥン、という音とともに崩れ落ちていく一護の体。
臨がそれを受け止めると、一護は感心したように目を丸くした。
「はじめまして!私の名前は黒崎一護!好きな言葉は早寝早起きです!」
起き上がった肉体が敬礼をし、一護に丁寧に挨拶をする。すると一護の表情はたちまち不安そうななんとも言い難い顔になった。
「なんだありゃ!?あれのどこが俺なんだよ!」
直後、伝令神機がピピピと虚の出現を知らせる。
それに丁度いいとルキアは一護の首根っこを掴み、ズルズルと虚の元へと向かい出した。
「ダメだって!絶対バレるって!!」
喚く一護を見送り、義魂丸と臨が取り残される。
「……ごゆっくり。」
そう言う一護の肉体に臨が視線を向けた瞬間、彼の身体は高く飛び上がった。