第194章 270.WARning
「わかってんのか!?てめえのせいで!井上は裏切り者呼ばわりされてんだぞ!」
「だろうな そうなっていなければこちらの計算ミスということになる」
その言葉に 一護は怒りを覚える。
「俺と戦う 理由はできたか?」
砂埃が舞い上がり 二人が距離をとる。
「……わりぃ臨 こいつ 俺たちをこのまま通す気は無さそうだ……ネルを頼んでもいいか」
「…………わかりました」
臨がネルを強く抱きしめる。
その手は 震えていて
「………臨?」
ネルが臨の顔を覗き込む。
しかし その表情は読み取れない。
「………悪りィな…こっちも急いでんだ…………全力でいくぜ」
一護が 顔の前に手を掲げる。
そして次の瞬間 恐るべき速さで ウルキオラへと斬りかかり 彼はその翡翠の目を大きく見開いた。
(何だ この姿は……何だ この霊圧は………?)
斬撃を弾かれ 一護の体が後方へと飛ぶ
(まるで俺達と同じーーー……)
「ーーー終わりだ
月牙天衝」
一護の切っ先から 黒い霊圧が波動となり ウルキオラへと襲いかかる。
それを彼は片手で止めるも 止めきれぬともう片方の手でも押さえた。
衝撃波