第194章 270.WARning
「…………て……てめえは……ウルキオラ…………!」
「俺の名を憶えているのか お前に名乗った憶えはないんだがな
まあ良い」
ウルキオラが 階段を降りてくる。すると彼は 信じ難いことを口にした。
「朽木ルキアは死んだ」
「っ………!」
臨が激昂する。
「ふざけるな!ルキアが死んだだと!?適当なこと言うな!ルキアの霊圧が小さくなったのは今だ 戦ってもいない貴様がそんな事……」
「正確には 第9十刃と相討った。全身を切り刻まれ 槍で体を貫かれた 生きてはいまい。認識同期 第9十刃の能力の一つであり 奴の役目の一つでもあった能力だ。奴は自分の戦った敵の あらゆる情報を瞬時に 全ての同胞に伝えることができる」
次の瞬間 臨は駆け出そうと足に力を入れるも ウルキオラに腕を掴まれ 阻まれた。
「何処へ行く」
「……ルキアを助けに」
「死んだと言った筈だ」
「信じない それにまだ魄動は感じている 今から向かえばーーー…」
「芭蕉臨 お前は藍染様から捕縛命令が出ている………ついてきてもらうぞ」
その瞬間 臨は手を振り払い 一護に声をかけた。
「行くぞ 一護」
「俺を殺して行かなくていいのか?死神」
ウルキオラのその問いに 臨は答えない。
すると ウルキオラは再び口を開き 真実を告げた。
「虚圏に井上織姫を連行したのが 俺だと言ってもか」
次の瞬間 一護は剣を抜き ウルキオラへと切りかかった。
「やっぱり井上は…自分の意志で虚圏に行ったんじゃなかったんだな……!」
「意外だな 助けに来た仲間といえど 少しは疑心が在ったらしい」