第191章 267.Legions of the Reglets
「オレは 十刃の中で 唯一の下級大虚だ。本来は十刃に入れるような力など無い。だが俺は事実 十刃に入り 第9の数字を与えられている。何故だか判るか?
それは オレが全ての破面の中で唯一 無限に進化する破面だからだ!!!この能力は本来 志波海燕と戦ったメタスタシアの霊体融合能力!死して崩れ 虚圏へ還ってきたメタスタシアの霊体を オレが食らって手に入れた!!」
否定しても 脳が理解する。
「オレの能力は 喰虚。死した虚を食らって その能力と霊圧を我がものとする能力。こいつは志波海燕の体で還ってきた奴を その体ごと喰って手に入れた力だ!」
「……そ…それでは………」
「そうだ!お前の感じた懐かしさは 勘違いなどではない!!この体は志波海燕の霊体そのもの!体には全ての経験が 脳には全ての記憶が 全てそのまま残っている!!オレはただその記憶と経験を 読み取って動いただけのことだ!!」
アーロニーロが 剣を掲げる。
「……終わりだ 見せておいてやろう。十刃の刀剣解放というやつを
喰い尽くせ 喰虚」
次の瞬間
キバをむき出しにした グロテスクな何かが アーロニーロの腰回りに出現した。
「………!!」
「良い顔だ 恐怖しているな。もっと恐怖しろ!これが!今迄オレの喰らってきた 全ての虚の力の姿だ!えの刀剣解放を 凡百の破面のそれと同等だと思うな!オレの喰虚は喰った虚の能力を 全て同時に発現できる!!!今迄オレが喰った虚の数は 三万三千六百五十!!!ここから先の戦いは!三万を超える虚の大軍勢と 一人で戦うに等しいものと思え!!!」