第179章 250.Five Ways To Three Figures
更に奥へと進んで行くと 臨は出会った人物に驚いた。
「一護っ!」
「っわって……臨かよ……」
「ああー!一護っス!会いたかったっスよ〜!」
ネルが一護に向かい ブンブンと手を振る。それに臨は微笑んでいると さっき置いていったんじゃねーのかよと臨を見た。
「ついてきてしまいまして……」
会話をしながらも ぐんぐんと先へと進んで行く。
すると臨は何かを感じ取ったかのように立ち止まり 一護はそれになんだと立ち止まった。
「……っ!」
一護が背後を振り返り それの場所を特定する。
「ふ 二人とも……どうしたスか?」
臨がネルを抱きしめる。
「……出てこいよ…….!」
一護はその人物へと声をかける。
しかし動く気配のないそれに 彼は痺れを切らし 大声を張り上げた。
「そこに隠れてる奴!!出てこいって言ってんだ!!!」
唐突に 天井を支えていた柱の一本が折れ 影が舞う。
それを二人が追いかけて行くと 次の瞬間 それは地面へと滑り落ち 大きく砂埃をあげた。
「…………おーい ……大丈夫かー…?」
敵といえど 一護も思わず心配になり声をかける。
すると砂煙から手が伸び その人物は叫んだ。
「ジャーーーーーーン!!!」
3人が驚き 体が跳ねる。
「な……なに?」
「ジャンジャジャンジャジャンジャーーン
ジャジャ…ゲッホ!ジャーンジャ……ゲホッ!ゲホッ!ゲーーッホゲホッ!ジャ………ハーーーーン……ヘイッ!!!」
砂煙から 決めポーズと共に現れた人物に 3人の白い目が突き刺さる。
どれほど時間が経っただろう しばらくすると 反応のない3人にその人物はちょっと待てえいとジタバタした。