第177章 248.再び生きて この場所へ
「六人同時に 別々の道を行こう」
ルキアの提案に 臨が頷く。
すると一護は何言ってんだと声を荒げた。
「相手は十刃だぞ!?全員一緒に動いた方がいいに決まってんだろ!!向こうだって一人で来るとは限んねーんだ!コッチがバラバラになったら……」
その言葉に 恋次は止めに入る。
「戦場での命の気遣いは 戦士にとって侮辱だぜ」
その言葉に 一護は茫然とすると ルキアは言葉を続けた。
「……全員で動く……か お前は私の身を案じてそう言っているのだろうが……らしくない科白だ 一護。言った筈だ 私の身など案ずるな と。私は貴様に 護られる為に此処へ来た訳では無い!」
その 真っ直ぐな瞳に 一護は言葉を飲み込む。
そして観念したかのように溜息を吐くと わかったよと渋々了承した。
「……よォし!そんじゃ 出発の前に一つまじないをやっとこう!」
恋次のまじないという言葉に 一護が不思議がる。
「大きな決算の前にやる 護廷十三隊伝統の儀式みてーなモンだ。今じゃ廃れちまって やってる隊なんて殆ど無えが 今 こういう時にやるモンだろうと思ったんだよ。オラ!手ェ重ねろ!イヤそーにすんな!俺だってイヤだ!!」
六人が手を重ねる。
「……こんな無くなったような儀式 よく知ってますね」
「なっ……臨さんまで………いいから!
我等!今こそ決戦の地へ!
信じろ 我等の刃は砕けぬ
信じろ 我等の心は折れぬ!
たとえ歩みは離れても
鉄の志は共に在る!!
誓え!我等地が裂けようとも
再び 生きて この場所へ!!!」
六人が それぞれ 飛び出した