第176章 247.United On The Desert
白砂の番人と名乗る ヌルガンガという虚が崩れ落ちるのを見て 一護は茫然とした。
そして 現れた霊圧の方へと視線を向ける。
「ルキア……恋次…………臨……!」
ふわりと 砂浜の上へ三人がマントをはためかせながら舞い降りる。
それに一護は駆け寄ると もう一度三人の名前を呼び
臨からの拳骨をくらった。
「ふぐぉっ!?」
次に左ジャブ
「はぶっ!!!」
からの右ストレート
「ぶお!!!」
そして地に倒れると 臨は首をゴキゴキと鳴らし トドメとばかりに一護の背を踏みつけた。
「なーんーでー勝手に虚圏に行ってしまうんですか 待ってればいいものを」
じっとりとした視線で一護を見下ろす臨の様子に 石田と茶渡の顔がひきつる。
「……だってあのまま戻ってくるかどうかなんてわかんねえじゃ……」
「どんな手を使っても戻ってくるに決まっているでしょう 私もルキアも 恋次だって最初からそのつもりだったのに……」
一護の死覇装をつかみ ぐいと引き寄せる
「……なんで それを待たなかったんだ……なんで信じなかった………………私たちは 仲間だろう 一護!」
その目に 一護は少し戸惑った後 そうだな と小さく答えた。
「……まったく」
臨が一護を離し 手を叩いて埃を落とす。
するとルキアは二度と姉さんにそんなこと言わせるなと一護を叱咤した。
「行くぞ!モタモタするな!井上を助けるのだろう!」